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低地に位置し市の中央部を古川が縦断。また周囲には淀川や寝屋川といった大きな河川が流れているのが門真の自然環境です。門真の歴史でも紹介しているとおり、その歴史は「水害の歴史」です。昔から数々の水害に見舞われていた門真では、水害から田畑を守るために先人たちが様々な対策を講じてきました。なかでも有名なものに「茨田堤(まんだのつつみ)」があります。これはしばしば氾濫を起こしていた北の河(淀川)洪水を防ぐため、古川沿いに築かれた堤防のことで、日本最初の歴史書「日本書紀」(720年)の中に、文献に見る日本初の土木工事、「茨田堤」を築いた際の記述があります。 | ||||||
▼現在の状況 私の自宅の裏手には古川が流れています。昔はこの古川がよく氾濫し、自宅が床上・床下浸水することもしばしばありました。そんな古川も1979年に一級河川に指定されたことで本格的な河川改修が行われ、私の記憶ではここ20〜30年ほどは一度も氾濫していません。淀川や寝屋川にしても、古川と同じように昔より治水安全度はかなり向上していると思われます。 ではもう水害の危険は去ったといえるのでしょうか?答えはNOです。近年でも日本のいたるところで水害は起こっています。たまたま大阪や門真で起きていないだけで、これまでにない記録的な豪雨に見舞われれば門真も例外ではないでしょう。 下の図をご覧下さい。これは大阪の地形を横(大阪湾側)から見たものです。 |
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(淀川河川事務所提供) | ||||||
これを見て明らかなことは、門真も含めて大阪は低地が多く水害が起きやすい地形であるということです。この図は大阪市での断面ですので、寝屋川や古川と門真の地形との関係はわからないのですが、淀川との関係はまさにこの図のとおりで、もし淀川が氾濫したら門真は間違いなく浸水してしまう・・・そんな印象を受ける地形図です。 | ||||||
▼浸水想定区域図 では実際に、河川が氾濫した場合どれほどの水害が予想されるのでしょうか。それを知る一つの方法として「浸水想定区域図」というものがあります。浸水想定区域図は、水防法の規定に基づき定められた浸水想定区域と、当該区域が浸水した場合に想定される水深を示したもので、大阪では淀川や寝屋川流域のものも作られています。 淀川流域:淀川の基準地点枚方上流域の2日間総雨量約500mmを想定した場合、門真市内 のほぼ全域が浸水(平均1〜2m、最大2〜3m)。 浸水想定区域図を見る 寝屋川流域:寝屋川流域の日総雨量311.2mmを想定した場合、門真市では東部を中心に 浸水(平均0.5〜1m)。北西部と南部の一部も浸水。 浸水想定区域図を見る |
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▼洪水ハザードマップの作成 当サイトから浸水想定区域図を閲覧された方は門真も確実に浸水することがわかって、大雨のときの心構えも違ってくると思いますが、この情報を知らない人にはどう伝えればよいのでしょうか。その対策として国は「洪水ハザードマップ作成の推進」を促しています。 洪水ハザードマップとは浸水想定区域や避難場所を住民にわかりやすく示したもので、災害時の住民の迅速かつ円滑な避難行動や防災意識の高揚に役立ちます。洪水ハザードマップは市町村単位で作成され、大阪でも大阪市や枚方市などいくつかの自治体では既に作成され、公表されています。 |
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▼それで門真はどうなのよ? さて、ここまで読んで皆さんは気になりませんか?自分の家がどれくらい浸水するのかもっと詳しく知りたいですよね。門真に家を新築予定の人なんて機が気じゃないですものね。実は私も自宅の裏を流れる古川のことが大変気になっていましたので、インターネットで検索をかけたり、門真市役所のホームページ内も隅々まで探してみました。しかーっし!「洪水ハザードマップ」らしきものは見当たりませんでした。おいおい、うそだろー。門真市はまだ作ってないのぉ! こういう場合は直接確かめるのが一番ということで市の防災課(06-6902-5812)に問い合わせてみました。担当者の話(2005/09/26)では「来年度作成予定ですが、あくまでも予定で決定事項ではありません」というお堅い返事。できれば「来年度必ず作ります」と言って欲しかったなあ。でも担当者レベルで必ずとは言えないよなあ・・・元公務員の気質がまだ抜けず職員の立場に同情的になる自分が悲しい。 完成したら各家庭に配布されるそうですから、とにかく来年度作ってもらえることを願いましょう。災害時の「避難場所」については市のホームページで見ることができますので、いい機会ですから一度確認しておくことをお勧めします。 避難所マップ(門真市) それから大雨時に各地の雨量や河川水位の情報が以下のサイトで確認できます。 大阪府防災情報システム 国土交通省【川の防災情報】 その後門真市でも洪水ハザードマップが完成しました。一応約束どおり(期限ぎりぎり)作ってはくれたのですが、内容はもうひとつでしたね。当サイトの情報とほとんど同じで目新しい情報は一切ありません(真似した?と思うくらいそっくり)。広報かどま3月1日号と同時に配布済です。 ということで、ハザードマップや防災関連情報が必要な場合は、門真市のものよりこのページを使っていただいたほうが情報量は多いかもね。(2007年4月) |
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